1935年製のオメガの豪華な一本が入荷しました。文字盤まわりから上下のラグ部分にいたるまで、ぎっしりとダイヤが敷き詰められており、精細なミル打ちが施されています。レースのような模様は金属であることを忘れさせるほどしなやかで全く引っ掛かりのない細工は当時の職人技といえるでしょう。また、ケースサイドからケースバックに施された唐草模様のエングレービングも大変凝っています。さらに上下のラグは可動タイプで手首にフィットする造りになっています。文字盤は全体的に真っ白なイメージにブルースチールの針だけが際立ち、どんな貴婦人が付けていたのかと想像するだけでワクワクしてきます。アールデコを代表するデザインといえる豪奢な逸品です。
SK053
1935年
手巻
Cal.12.6T1
スナップケース
素材Pt950
ケース径14 x 27㎜