アンティークウォッチは、製造から長い年月を経て現在に至っており同じようにつくることが出来ない、
希少性の高いお品です。
以下に、これからも末永くご愛用いただくための注意事項をご説明申し上げます。


機械の精度・部品


  • 機械本体の調整はすべて済んだ状態でお渡ししておりますが、時計の個体差、また経過した過程により、1日に1分から2分程度の誤差が生じることがあります。
    (年代や構造によっては更に日差が出るものもございます)
    現代の時計とは精度面で同等でないことをご了解の上、お使いください。

  • アンティークウォッチのオリジナル部品は、現在、入手不可能または入手困難なものが多くなっています。
    そのため、現代の部品やオリジナルに似た部品、または修理・再生技術を施した部品を使用していることがありますので、あらかじめご了承下さい。


お取り扱い・機能


  • アンティークウォッチは、機械本体はもとより、ケース、ブレスレット部分やジョイント部分を含め、大変デリケートです。衝撃や振動、磁気、急激な温度変化や超高温・超低温、水分・湿気などは避けてください。

  • 元来防水機能を備えていた時計でも、経年により防水機能は万全ではありません。あらかじめ非防水とお考えいただき、水際でのご使用には充分ご注意下さい。

  • 金属あるいは革ベルトに付着する染料や糊によって、かゆみなどの皮膚の異常を感じた時はご使用をおやめいただき、医療機関・専門医にご相談下さい。

  • 金属あるいは革ベルトに付着する染料や糊によって、かゆみなどの皮膚の異常を感じた時はご使用をおやめいただき、医療機関・専門医にご相談下さい。


使い方・メンテナンス


  • 手巻き時計   : ゼンマイを1日1回、決まった時間に、ゆっくりと静かに巻き上げます。
    巻き止りを越えて巻きすぎるとゼンマイが切れる原因となりますのでご注意下さい。
    長期間ご使用にならない場合は、週に一度程度ゼンマイを巻いておくと、内部グリースが固まらず、機械が長持ちします。

  • 自動巻き時計 : 使い始める前に20~30回程度、手でゆっくりと静かに巻き上げます。
    腕の動きが少ない場合、ゼンマイが充分に巻き上がりません。
    その際は時々リュウズで巻いてください。

  • 汗や汚れは、傷の付かない眼鏡クロスなどで軽くふきとってください。

  • 機械の調子が悪いなど動作が気になる場合は、いつでもお気兼ねなくお問い合わせください。
    保証期間後は、2~3年に一度程度分解掃除・機械調整(有料)にお出しいただくことをおすすめします。
    重症な故障になる前に整備を行うことは良好なコンディションを維持し長く時計を生かすために大変有効です。


このような時には


  • 竜頭が抜けてしまった場合 竜頭を留めているビスがゆるんだことが考えられます。
    抜けてしまった竜頭は、無理に差し込むことでムーブメントを痛める原因となる場合がありますので、抜けたままの状態でお持ち下さい。

  • 浸水(水が入ってしまった )風防の内側に、曇りや水滴がみられる場合も浸水しています。
    すぐに竜頭を開放してください。
    サビが発生する前に対処できれば大事に至らない可能性が高くなりますので、まずはできるだけ早く弊社までお持ち下さい。


カレンダー調整について


  • 時計が動いている場合は、PM7:00~AM4:00の間は日付の歯車が少しずつ動いている為日付の早送りの操作は絶対に行わないで下さい。

  • 時計が止まっている場合は短針を3時~9時の間に合わせ、合わせたい日にちの前日にカレンダーを早送りし、その後リュウズで時間を送り、日付が変わった時(午前0時)を確認してからその日の時間を合わせて下さい。

上記2点に関しましては、故障の原因になりますので必ずお守り下さい。

保証内容について


  • 当店ではお買上げ商品につきまして1年の保証をお付けしております。

  • お持込の修理、OHに関しましては半年の保障期間とさせていただきます。

  • 保障期間内に正常なご使用状態で、万一故障した場合には無料で修理・調整いたします。修理・調整は本保証書をご提示の上、ご依頼くださいませ。
    尚、消耗パーツおよび革バンド等・金属ブレス等の消耗品につきましては保証の対象外とさせていただきます。

  • 保証期間内でも下記内容につきましては有償修理となりますのでご注意下さい。

    ・外装部品の修理、及び交換(リューズ、チューブ、風防、ブレスレット、ケース、裏蓋)。

    ・ケースポリッシュ、文字盤の修正。

    ・ゼンマイ巻上げ時の感触調整に伴う部品の交換等。

    ・ゼンマイ切れ、巻芯折れ、天芯折れなどムーブメント内の部品破損。

    ・磁気帯び。

    ・浸水(風防内結露も含む)。

    ・誤操作による故障。

    ・期間中、ご自分もしくは他店様にて裏蓋を開けた場合、または修理された場合。

    ・その他天災、人災による故障、及び破損。

    ・保証書の提示がない場合。